2015年の活動の振り返りと来年の方針(3)

※この記事は ICT Advent Calendar 2015 の31日目の記事です。

ICT委員会の2015年の活動(つづき)

前回に引き続き、本記事で11月と12月のICT委員会の活動を振り返ります。

パソコン甲子園(11月)

モバイル部門『弁当計画』ベストアイディア賞

昨年グランプリを受賞した『テキパキッチン♪』に引き続き、みなめうの連覇をかけた挑戦であった。結果はベストアイディア賞、グランプリに次ぐ準優勝相当の賞である。賞としては悪くないのかも知れないが、私を含めみなめうもコーヤも納得していない。とはいえ、結果を受け入れざるを得ないのがコンテストである。来年に活かすしか無い。

開発自体は高専プロコンのようなひどい状態では無かった、いちおう動くものを作り上げた。ただし、ポスター、パンフレット、プレゼンはギリギリだった。プレゼンは前日の夜もまだ修正していたが、本番プレゼンは時間内に収めることができた。まあ、及第点といってよいだろう。

このチームは実績を残すことできたものの、チーム内の雰囲気は最悪であった。詳しいことはここでは触れないが、ミーティングは殺伐としていた。チームワークの重要性を痛感した。

最後に一言、みなめうはメンバーの意見を聞くのも大切だが、リーダーとして決断しろ、またかけた時間に合ったアウトプットを出せ!コーヤは細部ばかり見ず、全体を見ろ!うしおは自分が作り出すもののクオリティに拘れ!

コーヤのブログ記事うしおのブログ記事を合わせて読んで欲しい。

モバイル部門『ぼくらはヒーローズ』受賞無し

昨年、ベストアイディア賞を受賞したホワイトハッカーズがグランプリを目指して開発したのが『ぼくらはヒーローズ』である。しかし、結果はなんの賞もとれなかった。

これは完全に私の責任である。審査委員の考えや好みを読み違えた。高校生らしさを出せば良いと思っていたが、審査委員はもっと単純に考えていたようだ。オリジナリティもそれほど重視していない。単に「自分事」の課題を分かりやすく解決するものを求めているようだ。

ブロンズのオリジナルのアイデアをそのままの方向に膨らませば良かったと後悔している。

とはいえ、『ぼくらはヒーローズ』の完成度はかなり高い。これはホワイトハッカーズのチーム力によるものが大きい。来年もホワイトハッカーズとして活躍することを期待する。

ブロンズのブログ記事を読んで欲しい。

プログラミング部門『スポポトゥーン』審査委員特別賞

去年は予選落ちで出場できなかったプログラミング部門に、今年はjin君とマテ茶コンビが本選に出場した。結果は審査委員特別賞(矢沢賞)であった。パソコン甲子園プログラミング部門は過去に何度も本選出場しているが、これまでの受賞は2013年の5位入賞(kagamiz、くえうえ組)のみであった。審査委員特別賞は私としては悲願の賞であった。

jin君は情報オリンピックの本選に出場する実力があるし、マテ茶は本校Bランク最高得点をマークした。jin君とマテ茶には来年もがんばって欲しい。

ETロボコンチャンピオンシップ大会(11月)

デベロッパ部門 プライマリークラス『Foo_Bar_Baz』受賞無し

9月の予選結果を受けて、中間試験の直前ではあったが、緑林檎、唐瓜、くろこじの3人がパシフィコ横浜で開催されるETロボコンチャンピオンシップ大会に出場した。本校としては初出場である。

結果は20チーム中17位、Lコースでスタート時に走行体が転倒しリタイヤしたのが敗因だった。緑林檎は本番に弱いのが欠点である。是非、この欠点を克服して欲しい。

CODE FESTIVAL2015(11月)

予選通過、本選出場

本コンテストは、競技プログラミングをがんばった人へのいわばご褒美のようなコンテストである。内容についてはよく知らないが、某R社の潤沢な資金を元にした、競技プログラマのための祭だと認識している。

本校からはおりさのとkagamizが参加したが、口々に楽しかったと言っていた。

是非二人には後輩に競技プログラミングをしているとこんないいことがたくさんあるとPRして、ICT委員会の競技プログラマの伝統が続くようエバンジェリストになって欲しい。

ACM-ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテスト アジア地区つくば大会(11月)

『BitterSweets』22位

6月に行われた国内予選をうけてのアジア地区大会である。結果は海外勢と国内上位の大学チームにはかなわず22位という結果であるが、国内チームだけを見ると16位、高専では1位だった。立派な成績だったといっていい。さすが、おりさのとkagamizである。

このコンテストでは大変申し訳ないことをした。今回、私はCoachとして同行し、引率することにしていたが、なんとコンテスト4日前にぎっくり腰になってしまった。特に腰に負担をかけたわけでは無い、ただ椅子に座って情報処理センターの定例会議に出席していただけである。突然、腰が痛くなり立ち上がるのも困難になった。引率があるため回復に全力を尽くすため3日学校を休んだが無理であった。コンテストではおりさのとkagamizが肩身の狭い思いをしたと聞く。引率者として失格である。

地方創生☆政策アイデアコンテスト2015(11月)

『JK政策』予選敗退

『BASIP -Basic Academic Skills Improvement Plan-』予選敗退

jig.jpの福野社長の紹介で内閣府まち・ひと・しごと創生本部が本校で出前講座を開催したことを機に1年生に参加を呼びかけ、2チームがエントリした。このコンテストはこれまでICT委員会が取り組んできたコンテストとは異なり、IT技術を競うコンテストではなくビッグデータを解析して、政策提言を行うコンテストである。

1年生には夏の合宿で部内ビジネスプランコンテストをしたので、その延長上に位置づける形で挑戦させた。今年の1年生には期待の持てる学生が多く、来年本格的に高専プロコンやパソコン甲子園で活躍して貰うための練習の意味もあった。

また、本コンテストが今年始まり第1回目だったことから、ブルーオーシャンに違いない。まあまあ、まともなものができたら全国大会に出るのは楽勝!と思ったのが大間違い。文系ガチ勢がガチに来てた。とんだレッドオーシャンだった。完全に私がこのコンテストをナメてた。がんばってくれた1年生に大変申し訳なく思っている。やはり、変な色気を出して慣れないフィールドに出るものではないと痛感したコンテストだった。

学生には申し訳ない結果であったが、顧問目線からすると1年生の各個人のプロジェクトへの取り組み姿勢や個性が見えたのが収穫だった。

情報オリンピック予選(12月)

本選出場1名(Aランク)

今年も1名Aランク枠で本選出場ができた。ただ、指定校枠での本選出場が指定校での上位10人に入らなかったため、本校からの指定校枠参加者がいないのが残念である。

とはいえ、本選にでるjin君には春合宿目指してがんばって欲しい。 そして、卒業するkagamizに変わってICT委員会における競技力強化のために貢献して欲しい。

うちな~ICTビジネスプラン発表会(12月)

『弁当計画』NICT賞、沖縄情報通信懇談会会長賞

今年3月に起業家甲子園に出場したみなめうが、2度目の出場を目指して挑戦。理由は福野さんに会いたいだからそうだ。結果は無事にNICT賞を受賞し、起業家甲子園の出場権を得た。

内容はパソコン甲子園に出したものと同じで、パソコン甲子園での5分のプレゼンの後に2分のビジネスモデルを付け加えるのみであった。そのためにはビジネスモデルを検討しなければいけないのだが、パソコン甲子園の時と同様、チームで検討しようとしない。

起業家甲子園までの残り2ヶ月半、なんとかして欲しいと願う。

『しゅうがくりょーこん』ICTビジネス研究会キャンパス賞

1年生女子のじゅり氏、まなうぇい、るいこの3人で結成された「ピュアの極み乙女、」で挑戦した初めてのビジネスコンテストでいきなり賞をとった。おまけに、来年2月に行われるビジネスモデル発見&発表会の出場権まで得てしまった。1年生だけの力で全国大会を勝ち取ったのはICT委員会史上初めてのことである。

これは3人の努力とチームワークのたまものだと断言できる。プレゼンのスライドのバージョンは実に93もある。まるまる1ヶ月かけてつくった。プレゼンの練習もかなりがんばった。今回の発表はプレゼンだけでアプリ自体は作れていないが、全国大会に向けてさらに努力して欲しい。

ピュアの3人だけでは無く12期生には優秀な学生が多い。再来年、彼らが3年生になった時のICT委員会の活躍が楽しみである。

じゅり氏のブログ記事に喜びの気持ちが書かれている。

『SwipeTalk』IIA会長賞

高専プロコンに出した『SwipeTalk』ですが、プロコン向けに作ったスライドが技術によりすぎていたため、ほぼ作り直し、さすがきっきという出来ばえだった。ビジネスモデルもユーゴの緻密な事業計画ができていた。さすが、4,5年生の底力だと感心した。

結果はIIA会長賞。きっきは全国大会に繋がらなかったため、悔しがっていた。来年、きっきは卒業であるが残されたユーゴ、やがみあん、Throne、模範囚は来年はがんばって欲しい。

『ぼくらはヒーローズ』受賞無し

『ぼくらはヒーローズ』はここでも受賞が無かった。惨敗である。

私自身なぜこのコンセプトが通じないのだろうという疑問しか無かった。審査委員のひとりにコメントを求めたら、この内容はビジコンに出すべきではないと言われた。ハッカソンなら通じると言われた。

ホワイトハッカーズにはこの『ぼくらはヒーローズ』を諦めずに、どこかのコンテストでリベンジして欲しい。

このコンテストでのホワイトハッカーズの取り組みを見ていて気になることがあった。「うちな~ICTビジネスプラン発表会」に出すにあたって、ビジネスモデルの検討をしなければいけないのだが、ブロンズしか作業していない。ホワイトとレインボーはどうしたのだ。プレゼン担当はブロンズだから、自分たちは関係ないと思ったののだろうか、しかしチームである。ハッカーズはギリギリの状況に追い込まれると謎の団結力を示すのだが、なにか自分の担当だけすれば良いという空気を感じるときがある。

これはハッカーズだけではなく、ICT委員会全体を漂っている悪い空気である。困っているプロジェクト、デスマってるプロジェクトを見たら自分の事のように積極的に係わって欲しい。同じ部活の仲間として。

ブロンズのブログ記事は必読である。



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