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ICT委員会顧問としての2014年の反省と2015年の目標・方針

 新しい年を迎えました。歳をとる毎に1年が早くなるとよく言いますが、2014年もあっという間に過ぎ去ったように感じます。

ICT委員会顧問として昨年を振り返り、今年の目標・方針を立てたいと思います。

2014年の目標・方針のふりかえり

最初に1年前に立てた目標・方針をふりかえります。

委員長・副委員長の成長の一年とする

 今年はきっきが委員長としての仕事をした一年でした。きっきがAdventCalenderの25日目に記事に書いているように委員長として反省すべき点が多い一年だったように思います。自分の周りにだけ、得てして自分のことだけにとらわれ、委員会全体に目が行き届いていないように感じました。今年のきっきの委員長業についてはわたしも前委員長のなっちゃんもとても心配しながら見守っていました。できるだけ自分で気づいてもらおうと思いましたが、我慢しきれずに何度か口を出さざるを得ない場面も何度かありました。きっきには来年度も委員長をお願いしています。5年生の委員長は ICT委員会の歴史上初めての事ですが、今年の反省を活かして来年度は委員長としてがんばってもらい、きっきは開発やプレゼンだけで無く、組織のマネージャとしての経験とスキルを身につけて高専を卒業して欲しいと思います。

 副委員長については、あやもがからjin君に交代してもらいました。委員長と何度かディスカッションした上の決断でした。あやもがは組織のリーダーとしてはもう少し成長してもらう必要があると判断したからです。しかし、あやもがは夏休みの頃から高専プロコン課題部門の実質的なリーダーをするなど良い面もたくさんあります。他人から信頼され、信用される人物になれるよう、自分を律し精進して欲しいです。

副委員長は1年生のjin君にお願いしました。jin君に副委員長就任の打診をしたとき、本人はだいぶ渋っていたのですが、私ときっきとなっちゃんが説得しました。1年生のjin君からすれば、jin君の記事

この大事な機会をくださったM教授、なっちゃん元委員長、きっき委員長には言葉では言い表せないほど感謝しています。

 と、書いているように、顧問と4年生と5年生に取り囲まれての説得だったので、トラウマレベルのつらい経験だったように思いますが、最終的には引き受けさせてくれました。jin君にとっては副委員長のようなリーダーは最も苦手であろうことは分かっています。しかし、jin君のプログラミングに対するセンスにマネージャとしてのスキルを身につけることができたら最強の存在となるはずです。今後の活躍に期待します。

 また、来年度は副委員長2名体制とすることにしました。ICT委員会は今。大きな代替わりの転機を迎えているため、副委員長の大胆な若返りをしたのですが、2,3年後のICT委員会を考えたとき、今の1年生が中核となることは間違いありません。そのため、1年生から副委員長を2名出すことにより、2年後のICT委員会の層を厚くするのが狙いです。ふたりめの副委員長の指名権はjin君に委ねたところ、昨日のICT忘年会でいきなり汐を指名しました。汐本人も指名の数分前まで知らなかった様ですが、これで副委員長2名体制が完成しました。ふたりの副委員長の存在によってICT委員会がさらにパワーアップすると確信しています。

部員の技術力向上

 1年前に予想した通り、今年はICT委員会の開発パワーが大幅にダウンしました。開発の経験を通して2015年度に向けたICT委員会全体の開発力のできるだけ早い回復を図るため、1年前にたてた方針どおり、2年生以上の部員全員に何らかの開発にコミットするよう、多くの開発テーマを立ち上げました。老害組を除いて、高専プロコンに自由・課題・競技の3テーマ、パソコン甲子園に2テーマ、合計5テーマを4月から6月にかけてアイデア出しをし、企画書を書き、応募しました。4テーマの並行は私の指導もキャパいっぱいいっぱいの状態でした。半分は予選落ちするだろうと思っていましたが、なんと全テーマが予選通過し、開発がスタートしました。結果は高専プロコンの自由・課題は惨敗。一方、パソコン甲子園はワンツーフィニッシュと明暗を分ける結果になりました。1年前は受賞はないかもしれないと予想していた事を考えると快挙といっても過言ではないと思います。高専プロコンの惨敗の原因はそれぞれのチームのメンバーはしっかりと自覚していると信じています。来年、この経験を活かして欲しいと思います。

 今年の技術力向上の取り組みの中で失敗したのが競技プログラミング力が急落したことです。主力となるべき2年生にシステム開発をメインにした結果、競技プログラミング力が落ちてしまいました。2月のJOIの本選には2名出ることができたのですが、パソコン甲子園のプログラミング部門のチャレンジした全16チームが予選落ちしました。プログラミング部門の本選に出場できなかったのは2009年以来のことです。kagamizやorisanoが後輩に競技プログラミングの指導をしていたのですが、私がシステム開発に軸足を移したためこのような結果になりました。これは今年の大きな反省点です。来年は競技プログラミングとシステム開発のバランスを考え直す必要があります。

Happy World Mapのリベンジ

 パソコン甲子園2013のモバイル部門については、半ば怒りにまかせた記事に書いたとおり、非常に悔しい結果に終わった。そのため、今年の目標のひとつに「HappyWorldMap」のリベンジを掲げた。結果として、この一年間の取り組みによってリベンジは果たせたと言えます。  まず、「Happy World Map」そのものであるが、1月に沖縄総合通信事務所が主催する「うちなーICTビジネスプラン発表会」で沖縄情報通信懇談会長賞(トップモデル賞)・NICT賞を受賞し、起業家甲子園への参加権を得ました。さらに、3月に東京で開催された起業家甲子園では企業賞(MOVIDA SCHOOL参加権)を受賞しました。きっきを中心に1年弱に及ぶ努力が報われました。

 パソコン甲子園2014に向けて、「テッキパキッチン♪」と「Qoolqle」の2テーマ応募した。私としては昨年のリベンジをパソコン甲子園の場で果たすための応募でした。予選には全国から35チームが応募しており、本選には8チームしか選ばれないため、どちらかが予選通過できればよいと考えていた。しかし、うれしい事に2チームとも予選を通過した。8チーム中2チームが沖縄高専のチームとなりました。このあたりの学生目線で感じたことは、みずきちの記事にある。本選での結果は「テキパキッチン♪」がグランプリ、「Qoolqle」がベストアイディア賞を受賞し、事実上のワンツーフィニッシュ、3つの賞の中で2つを本校が独占する結果となった。これで、昨年の「HappyWorldMap」のリベンジを完全に果たすことができました。これは、かなり戦略的に取り組んだ結果であるが、昨年の失敗原因の分析が効を奏した面がありますが、パソコン甲子園運営側の審査に対する透明性と公平性を改善していただいたおかげだと考えています。

老害4人組は放置してみる

 年初の方針通り、今年は老害組をほぼ放置してみた。私の方から積極的に関わることはしなかった。もちろん、意見を求められたり、アドバイスを求められたときは真剣に対応した。

 放置してみたのはこれまでICT委員会で数々の伝説と実績を残した老害組の能力を信じていたことと、老害組が自分たちだけでどこまでできるのか試してみたい気持ちがあったからです。

 結果、高専プロコン自由部門に予選落ちした。ICT委員会からは3テーマ応募して唯一予選落ちした。原因についてはなっちゃんまるさがそれぞれの立場から分析しているので、それを読んで欲しいと思う。

 私から見ていると老害組はプロコン予選落ちの時の過ちを1年間、n度と無く繰り返していたのではないか。個としての老害組の能力は非常に高いことには疑問を挟む余地はないといえます。しかも、それぞれ得意分野が微妙に異なるため、ひとつの目標を目指して一致団結するととてつもない破壊力を秘めているといえます。

 しかし、今年の老害組はひとつの方向を向いていなかった。全体がある方向に向き始めたら、誰か一人が別の方向に歩き出すといった具合でした。まるで、ひとつひとつのベクトルは大きいが向きが違うため、和が0になってしまうかのようでした。

 私は老害組をずっと見ていましたが、老害組の開発に向けての団結力が全く見られなかったたため、年末になっちゃん老害組から引きはがすことにしました。なっちゃんはICT委員会で3年間も委員長をしてきて、ICT委員会をひっぱってっきたのにも関わらず、コンテストで受賞歴がなく、一枚の賞状ももらっていなかったからです。ICT委員会の主要メンバーの中で受賞歴がないのはなっちゃん一人でした。なっちゃんに受賞歴がないのは彼女の責任ではなく、委員長として、組織のマネージャとしての立場を求めてきた私の責任だと認識していました。このまま、老害組の中ではなっちゃんは卒業まで成果が出ないと判断しました。卒業まで残り5ヶ月を切っていました。老害組からなっちゃんを引き抜き、開発プロジェクトのリーダーとしてビジネスコンテストにエントリーさせることにしました。このあたりの経緯はなっちゃんICT Advent Calender23日目の記事として書いています。私もかなり本格的にコミットしました。その結果、ICTビジネス研究会キャンパス賞を受賞し、年明け1月に全国から選抜された9チームのひとつとしてICTビジネスモデル発表会に出場します。

 老害組は来年4月からそれぞれ、別々の道を進みます。沖縄高専本科で、ICT 委員会で、がんばってきた5年間を糧にそれぞれの道で活躍して欲しいと思います。というより活躍できる力はあるし、活躍すると信じています。

2014年の良かったこと

パソコン甲子園のリベンジが果たせた

 前述したようにHappyWorldMapのリベンジを果たすことができました。これは、受賞した2チームのメンバーのがんばりに尽きます。きゃらめるぷでぃんぐは夏休みに毎日学校に来ていました。ホワイトハッカーズのホワイトは夏休み中に自分で電子部品を自分で買ってデバイス開発をしていました。

 開発のやり方や効率は良くなかったかもしれませんが、少なくとも努力をする姿勢はありました。精神論でかたづけるのは良くないことですが、時間をかけることは大切なことです。

 特にホワイトハッカーズは凄いと思います。ハッカーズの個々のメンバーを見ていると思えないのですが、ハッカーズが揃うと謎のパワーが発生します。2年後ハッカーズが老害組を超えるのではないかと密かに期待しています。

プロコン競技部門で準優勝した

沖縄高専(少なくとも私)にとってプロコンの競技部門の決勝戦に出ることは悲願でした。本校は学校設立3年目の2006年の茨城大会で初参加し、翌年の2007年の津山大会で5位入賞が最高記録です。その後はせいぜい2回戦止まりで、1回戦敗退・敗者復活敗退という年もありました。

 これまで競技部門以前記事に書いたような失敗を何度となく同じことを繰り返してきました。

 それでは、今年はこれまでの反省を活かして取り組むことができたのか?答えは「否」です。ことしは競技部門の課題そのものが比較的単純で画像復元とパズドラに大きく分けることができ、それぞれの相互依存度がほとんど無いシステム構成を採ることができます。システム構成そのものはどの高専も大差ないでしょう。それぞれのサブシステムの技術的難易度は決して低くはないものの、単純なシステム構成であることで、チーム力よりも個人の技術力に依存しやすい課題でした。

 そのため、チーム全体のマネジメントができていなくても自分の分担部分をきっちりこなせば勝てます。今回、準優勝がとれたのは画像復元を 担当した@LEO_GALiLEOのがんばりはありますが、この部分は本戦競技を見ていて、多くの高専が解決していることをみると、パズドラ部分が勝敗を分けたといえます。結局のところ、パズドラを担当したくま個人(そして、くまの後ろにいたおりさの)の技術力による準優勝であったと分析している。今年の競技課題次第で同じ事が通じるかどうかは分からない。なにより、くまがいなくなってしまった現状を考えると、今年は個人の弱さをチームでカバーするしかないことだけは確かです。

 とは言え、プロコン競技部門の準優勝は2014年のよかったことです。

2014年の良くなかったこと

高専プロコンの自由・課題部門で惨敗した

 今年、高専プロコンの自由・課題部門で受賞がなかった。沖縄高専は自由・課題部門での予選通過力は全国高専の中でもトップクラスであると自負している。たとえば、本校が自由・課題部門に本格的に取り組み始めた2011年以降4年間で9テーマが予選通過している。これは鳥羽商船、米子が8テーマ、鈴鹿、弓削商船が7テーマを超え、一番多い。また、今年予選通過したのは3テーマあり、3テーマ予選通過できたのは弓削商船だけである。2テーマ予選通過できたのも7校しかない。課題部門の応募数が59、自由部門のそれが56テーマあった中で4テーマ応募して、そのうち3テーマが予選通過できたのはある意味誇れることだと思います。しかし、それが受賞に結びつかなかいことが課題です。

 受賞に結び付かない直接的な原因は作品の完成度の低さです。高専プロコンは作品の完成度が高く求められます。プレゼン、デモ、開発物どれをとっても隙が無ければ受賞できません。それはプロコンの各高専の作品のレベルが高いことを意味しています。そういう意味で今年の本校の作品は予選通過できたことでアイデアに関してはある程度の評価はされたといえますが、完成度が低すぎました。プレゼンもデモも開発物も全てにおいて中途半端で「とりあえず作ってみました」レベルを超えていませんでした。これでは受賞するはずがない。

 完成度の高いものを作り上げるには時間がかかるのは当然です。限られた時間内で可能な限り完成度を上げるためには、リーダーが全体を把握し、メンバーへの仕事の分担と進捗管理をし、まだ誰も手をつけていない部分があれば自分が率先してその仕事をこなすことが必要です。リーダーは誰よりも多くの仕事をすることが求められます。

 今年、沖縄高専高専プロコンの自由・課題部門で惨敗した理由はここにありました。今年の課題です。

競技プログラミング力が低下した

 前述したように、今年はパソコン甲子園プログラミング部門に16チームがエントリーし、全チームが予選敗退しました。本選に出ることが出来なかったのは本校がパソコン甲子園に取り組み始めた2006年以来2回目のことです。パソコン甲子園の予選通過は当然のように思っていましたが、予選通過できなかったのはある意味衝撃でした。競技プログラミング力では九州沖縄地区の高専では久留米高専に次ぐ存在だと思っていましたが、どうやらこの1年でまた大きく引き離されたようです。

 短期的な原因は昨年、システム開発に大きく軸足を移したのもありますが、本質的には本来主力となるべき3年生に競技プログラミングにハマっている学生がほとんどいないことにあると考えています。3年生の競技プログラミングの層が薄いので2年生も競技力が弱くなる、といった悪循環が起きているようです。2013年は@kagamizが3年生だったため、この問題が潜在的にはあったもの私はあまり気がついていませんでした。それが、@kagamizが4年生になったのを機に一気に顕在化したのが真相でしょう。

 @kagamizと@orisanoはそれに気がつき、部内でコンテストや勉強会を企画してくれたのですが、大きな流れを変えるのはすぐにはできませんでした。ただ、現1年生の@j_37ktが競技プログラミングにかなりハマっており、JOIにAランクで予選通過するなど、競技プログラミング力の復活の兆しがあります。

2015年の目標・方針

2016年以降のICT委員会の体制を作り上げる

 きっきは委員長2年目になります。しかし、きっきも5年生になり1年後には卒業します。きっきが卒業した後、どのようなICT委員会になるのか、この1年間で作り上げる必要があります。それには委員長のきっき、副委員長のjin君、汐にがんばってもらう必要がありますが、全部員が考えることだと考えています。

開発リーダー力をつける

 前述したように、今のICT委員会には開発のリーダー力が絶対的に不足しています。しかし、特に高専プロコンに参加した学生はそれぞれ課題意識を持っているようです。現2年生に大いに期待したいと思います。

競技プログラミング力をつける

 競技プログラミングはそれ自体目的とするのはいかがかと言うのが持論ですが、あまり声高に表明すると、競技勢に攻撃されそうなので控えますが、競技プログラミングは解決すべき問題に対する最適なアルゴリズムを深く考えるトレーニングのための有効なツールだと考えています。そのため、1,2年生は競技プログラミングに取り組むべきだというのは確かです。

 2015年は@orisanoが中心となって、来年度の新入部員に対して体系的なプログラミング教育をしていきたいと考えています。そして、パソコン甲子園への復活を果たすのが目標です。

女子部員を確保する

 ICT委員会はなっちゃん、きっきの二人の女帝によって盛り上がってきました。しかし、3月になっちゃんが卒業し、1年後にはきっきも卒業します。昨年、1年女子はICT委員会に定着しませんでした。2年になって帰ってくることを期待していますが、一気に女子部員の存在感が低下するのは明らかです。

 そのため、2015年はきっき、みなめう、やがみあんに女子部員の確保をしてもらいたいと考えています。


 今年度もあと3ヶ月残っています。今年度のICT委員会はまだ終わっていません。

2015年もICT委員会はノンストップでデスマしていきます。

全国のICT委員会のみなさん!今年も沖縄高専ICT委員会を応援してください。