2016年の活動の振り返りと来年の方針(わるかったこと編)

 2016年の活動の振り返りと来年の方針(よかったこと編)に引き続き、わるかったことをまとめてみる。

わるかったこと

1位:高専プロコン競技部門が人力だった

 高専プロコン競技部門が人力だった。しかし、これは競技部門のルールがどうこういう話ではなく、競技部門のチームはシステムを完成させなかった。今年の競技部門のルールがコンピュータで解くのは余りに困難であったため、システムを完成させていたであろう他の高専も最終的には人力で解いていたが、本校はそもそも人力で解くしかかなったのであるどんなルールであろうが、本校は人力で解くしかなかったのだ。

 競技部門のチームは部員の中でもアルゴリズム力のあるメンバーで構成した。いわばICT委員会での競技部門としてドリームチームを結成したつもりだった。それは、2014年が準優勝、2015年が特別賞という結果を受けて本年度も準優勝以上を狙ったためである。

 しかし、結果は大会出発まではシステムは動かず、現地でかろうじて動くものを作ったが試合中にトラブル発生。人力で解くしかなく、結果は1回戦通過、準決勝敗退であった。

 原因は明らかである。チームがチームとして成り立っていなかった。チームでのミーティングも4月の応募から10月の大会まで数えるしか行っていなかったのではないか。最初にお互いの分担を決めただけで、ほとんど放置状態。お互いの進捗確認もしていないようだった。

 やはりチーム力が重要である。チームとして活動するからこそ開発が進むのである。スケジュールを立て、そのスケジュールを守るために1人でこつこつ開発を進めることのできる強い人間はほとんどいない。

2位:老害組が高専プロコンの予選に落ちた

 ICT委員会にはジンクスがある。それは5年生が高専プロコンのチームを組むと予選落ちするというジンクスである。2012年と2014年がそうであった。

 今年は5年生を中心として、『万人塗色 -みんなで塗ろう、歩いた"キセキ"-』を応募した。結果は予選に落ちた。ジンクスを破ることができなかったのである。原因は競技部門と同じ、チームとしての活動ができていなかった。

 アイデア出し段階からリーダーのりんちゃんだけががんばっており、他のメンバーは活動にはほとんど参加していなかった。少なくとも私の目にはそう写った。予選資料も書き始めから2~3日で提出している。予選資料を今から見ても、何をするシステムなのか説明が不十分で伝わらない。アイデア自体も独創性がほとんど感じられないものである。

 私は予選に落ちるだろうと予想していたが、案の定その通りの結果となった。来年度も高専プロコンで老害チームを結成すると聞いた。メンバーを見ると不安しかない。このブログを読んでいる来年の老害チームのみなさん、私の予想をいい意味で裏切ってジンクスを破って欲しい。

3位:パソコン甲子園が応募段階でリタイヤした

 今年、パソコン甲子園バイル部門に1チームンエントリーし、ベストデザイン賞を受賞した。しかし、応募段階では2チームエントリする予定だった。

 去年、ベストアイディア賞を受賞した前委員長にリベンジでグランプリを獲ってもらうためのチームである。チームメンバは自分の好きなメンバーを最優先で選ばせた。いわば、前委員長的には自分で選んだドリームチームあったはずである。

 しかしながら、アイデア出し段階で行き詰まり、エントリーを断念した。私としては彼らに高いものを求めていたので、出て来るアイデアにダメ出しをし続けた。出てきたアイデアに対し、思いつきだけではなく深みを要求した。

 その段階でまるで心が折れたようにエントリーを断念した。まるでパソコン甲子園に対して強い思いがあるわけでは無く、出ろと言われたから出ましたと言わんばかりの対応だった。非常に残念なことである。

4位:数学甲子園予選で大敗した

これに関しては一言だけ、「数学ちゃんと勉強しろ!問題は順番に解くんじゃなく、解けるものから解け!」



2016年の活動の振り返りと来年の方針(2015年の目標・方針のふりかえり編)につづく

2016年の活動の振り返りと来年の方針(よかったこと編)

 今日は大晦日。2017年を迎えるにあたって、ICT委員会の今年の活動を振り返りながら、来年の方針について書くことにする。

 今年のICT委員会の活動はここでまとめたように2月の情報オリンピックから始まり、12月のうちな~ICTビジネスプラン発表会まで、1年間で13のコンテストに挑戦し、9のコンテストで何らの受賞をしている。これは全て部員の努力の結果である。

 来年度の方針を考える前に、今年の振り返りに代えて、「よかったこと」「わるかったこと」をまとめてみたい。

よかったこと

1位:ピュアの極み乙女、がすばらしい活躍をした

 ICT委員会はこれまで数々のコンテストで受賞経験があるが、実は全国大会での優勝経験は無く、準優勝止まりだった。ICTビジネスモデル発見&発表会はICT委員会として初めての全国優勝だった。

 当時1年生だったピュアの3人がこれを果たしたのは本当に驚きである。本選でのピュアのプレゼンは本当にすばらしいものでだった。今から思い返してもあれを超えるプレゼンがICT委員会でできるのかと思えるほど奇跡のプレゼンだった。 それはもちろんピュアの3人の努力の結果である。

 ピュアたちの活躍は『ICT48誕生ものがたり』としてブログにまとめてあるので、詳しくはこれを読んで欲しい。

m-kyoujyu.hatenablog.com

2位:高専プロコン自由・課題、パソコン甲子園で大会前にシステムが完成していた

 高専プロコンやパソコン甲子園では課題を解決するシステムを提案し、それを完成させ、第三者に訴求するコンテストである。そのためには、提案したシステムを完成させることは必須である。しかし、これが過去2年間できていなかった。

 私はこれまでも「完成させること」を何度となく開発グループのリーダー、メンバーに言ってきたが、スケジュール管理とリスク管理の甘さから、完成できていなかった。完成していない状態で大会へ出発し、大会前日現地で開発するも満足な動作をせず、大会2日目は半ばごまかしながらデモ審査に臨む始末であった。

 しかし、今年は高専プロコンの3チーム、パソコン甲子園の1チームの全てのチームが大会前に不十分ながらも動く状態まで仕上げた。完成させるというのは当たり前のことであるが、この当たり前のことがやっとできた。これが今のICT委員会の実力である。

 しかし、来年は「完成させる」だけではなく、「完成度を上げる」というワンランクアップして欲しい。

3位:高専プロコン自由部門で特別賞を受賞した

 今年のプロコン自由・課題部門では自由部門でちーむまぐろの『DiscussionNavi』が特別賞を受賞した。高専プロコン自由・課題部門での受賞は3年ぶりである。過去2年間は予選は通過し、本選には出場するものの受賞はできていない。そういう意味では特別賞は私としては来年に繋がる嬉しい結果であった。

 ただ、チームリーダであるみなみゅんは『受賞したけど悔しくて苦しいのはなぜなのか』に書いているように、本人としては悔しい結果であったようだ。確かに悔しいのかも知れない。もう一つ上の賞を獲りたかったのは分かる。しかし、悔しく思えるというのは後から思えば後悔することがあったにしろ、開発しているときの自分は限界までがんばったと思えるからである。手抜きをして取り組んだ結果であるなら、「まあ、そんなもんだよね」で済むはずである。みなみゅんには今年の経験を来年に活かすと共に、後輩の育成に力を入れて欲しい。

4位:情報オリンピック予選で2名がAクラス本選出場する

 12月に実施した情報オリンピック予選で2名がAクラスで本選出場することになった。これまでICT委員会は毎年情報オリンピックの本選に出場しているが、指定校の地域枠で1名出場、または、Aクラスと地域枠で2名出場というパターンが多く、Aクラス2名出場するのは2006年、2014年の2回のみである。

 ここ2年ぐらいICT委員会の競技プログラミング力の低下を危惧してきたが、ある程度の実力を維持してきているのは間違いない。今年は1day1problemのように良い取り組みも始まった。ICT委員会の競技勢には特に下級生の底上げをして、久留米高専プロラボ部に負けないで欲しい。

5位:んがぽーるとシリコンバレー旅行をゲットした

 高専プロコンで『いちにのさんしん♪』がTeamLab賞の副賞でシンガポール旅行を、起業家甲子園出場権を得た『DiscussionNavi』がNICT「シリコンバレー起業家育成プログラム」シリコンバレー研修に参加することになった。

 昨年は外務省のKAKAHASHI projectで米国を訪問したが、今年も海外に行くことが決まった。ICT委員会が国内だけではなく海外に出るようになったのは活動の範囲が広まったというべきであろう。

6位:うちな~ICTビジネスプラン発表会でワンツー・フィニッシュした

 12月のうちな~ICTビジネスプラン発表会でエントリーした全チームが受賞した。大会のレベルからすれば半ば当然ではあるが、入学したときから「起業家甲子園に行きたい」と言っていたりしがその目標を果たしたことと、るいこがICTビジネスモデル発見&発表会に出場することになり連覇を狙える。来年3月の結果が楽しみである。



2016年の活動の振り返りと来年の方針(わるかったこと編)につづく

ICT Advent Calendar 2016 まとめ

2016年があっという間に過ぎ去ろうとしています。

ICT委員会恒例ICT Advent Calender 2016です。

ことしは東京、久留米、沖縄だけではなく、カナダからも記事が届き、国際的なAdvent Calenderになりました。

珠玉の記事たちをお楽しみください。

その前に、2016年のICT委員会の活動を振り返ってみましょう。

日本情報オリンピック本選(2月)
1名出場 受賞無し
ICTビジネスモデル発見&発表会(2月)
『しゅうがくりょーこん』 総務大臣賞(キャンパス大賞)
起業家甲子園(3月)
『プランチボックス』
Yahoo!賞、株式会社NTTデータ賞 ~「豊洲の港から」乗船券~
G7 ICTマルチステークホルダー会議 特別プレゼンテーション(4月)
ピュアの極み乙女、『しゅうがくりょーこん』
ACM-ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテスト 国内予選(5月)
『ICT48』32位 アジア地区つくば大会出場
数学甲子園(8月)
『赤点m@thter』予選敗退
愛媛大学工学部情報工学プログラミングコンテスト(8月)
優秀賞4名、敢闘賞14名
SUPERCON(8月)
『tsuraMI』受賞無し(第7位)
高専プロコン(10月)
自由部門『いちにのさんしん♪』敢闘賞、TeamLab賞
自由部門『DiscussionNavi』特別賞
課題部門『MultiView360』敢闘賞
課題部門『万人塗色 -みんなで塗ろう、歩いた"キセキ"-』予選敗退
競技部門『罪深さ優先探索』1回戦通過、準決勝敗退
ACM-ICPC 国際大学対抗プログラミングコンテスト アジア地区つくば大会(10月)
『ICT48』25位
パソコン甲子園(11月)
バイル部門『ふぁみここ』ベストデザイン賞
プログラミング部門『アルバコア』第6位(入賞)
プログラミング部門 もうひとつの本選『工藤忍北条加蓮』第8位(入賞)
e-ZUKAスマートフォンアプリコンテスト(11月)
『レンタッチ』TRIART賞、パソナテック賞
情報オリンピック予選(12月)
本選出場2名(Aランク)
うちな~ICTビジネスプラン発表会(12月)
『DiscussionNavi』
  沖縄情報通信懇談会会長賞
  NICT
  起業家甲子園挑戦権
  シリコンバレー起業家育成プログラム参加権
『いちにのさんしん♪』
  キャンパス部門最優秀特別賞
  ICTビジネス研究会キャンパス賞
  ICTビジネスモデル発見&発表会出場権
『ふぁみここ』
  フロム沖縄理事長賞
『Weather Coordinate』
  AGIS会長賞

来年は

情報オリンピック本選(2月)
シリコンバレー起業家育成プログラム(2月:ちーむまぐろ)
ICTビジネスモデル発見&発表会(3月:ちーむそばちゃ)
起業家甲子園(3月:ちーむまぐろ)
んがぽーる旅行(高専プロコン副賞)(3月:お茶こん)
が決まっています。

2017年もICT委員会は全力で走りきります。

それでは全国、いや世界のICT委員会のみなさん。良いお年を。


1日目(2016年12月1日)

@m_kyoukjyu 来年も1年がんばるぞい!

2日目(2016年12月2日)

@ringoh72 Kick-ass 1day-1pro Carnival

3日目(2016年12月3日)

@_remew_ メンタル弱者が送るメンタル応急処置

4日目(2016年12月4日)

@u_chi_ha_ra_ 1年の振り返りと思ったこと

5日目(2016年12月5日)

kimaguro ICT委員会1年目の振り返り

6日目(2016年12月6日)

@pure_4183 振り返りのような何か...

7日目(2016年12月7日)

@maruuusa83 なんかわかんないけど手を動かしたい

8日目(2016年12月8日)

@mosmos_syrc パソコン甲子園ひとり反省会。

9日目(2016年12月9日)

@rin_neko22 デザイン力をつけるには

10日目(2016年12月10日 カナダ標準時)

@manae_manaway I'm in Canada.

11日目(2016年12月11日)

@kurokoji あー ねんまつ

12日目(2016年12月12日)

@yagamian_sobaya ンガポール誕生秘話

@Luzhiled JOI予選までにこの弱い頭はなんとかなったのでしょうか

13日目(2016年12月13日)

@YonaThrone_0000 沖縄高専ICT委員会電子工作部爆誕!

14日目(2016年12月14日)

@shimamiz まぐろちーむが最高なので紹介します

15日目(2016年12月15日)

@blazblack0066 ホワイトハッカーズという最高に最高で最高な集団

16日目(2016年12月16日)

@KY_shio_masu マース・きしもんの生存録

@marin72_com GitHub勉強会を開催するので,git/GitHubについて書きました

17日目(2016年12月17日)

@potate114514 今年一年間を振り返って

@rio_k827 ICTでの1年を振り返る

@makabi_bmk ビジコン感想&これからの目標

18日目(2016年12月18日)

@nemu_sou 寝ても眠いのは違憲

Sho 今年の振り返りと最近のこと

@sklbrasion 一年を振り返って

19日目(2016年12月19日)

@mitohato14 今年のまとめ

20日目(2016年12月20日)

@miza 出会いについて、そして沖縄

21日目(2016年12月21日)

@10riridk0 副委員長歴3ヶ月ちょっとのわたしがなぜか委員長になった話【前編】

22日目(2016年12月22日)

@LatteMalta JOI春合宿にいくために

@LEO_GALiLEO 1年ぶりにブログを書いた

23日目(2016年12月23日)

@kagamiz KCSは復活するのか?

24日目(2016年12月24日)

@bogy64_n_ 一年の簡易版説明会

@rrr1130_A 去年の自分と比べてみて。~2016.12.24のアドベントカレンダー~

25日目(2016年12月25日)

@10riridk0 副委員長歴3ヶ月ちょっとのわたしが委員長になった話【後編】

番外(2016年12月31,32日)

@m_kyoujyu 2016年の活動の振り返りと来年の方針(よかったこと編)

@m_kyoujyu 2016年の活動の振り返りと来年の方針(わるかったこと編)

@m_kyoujyu 2016年の活動の振り返りと来年の方針(2015年の目標・方針のふりかえり編)

@m_kyoujyu 2016年の活動の振り返りと来年の方針(2017年の目標・方針編)

来年も1年がんばるぞい!

※この記事は ICT Advent Calendar 2016 の1日目の記事です。



毎年、年末か年始に病気の早期発見のため人間ドックを受診しています。

今年もお世話になったのはここ。徳洲会新都心クリニックです。4~5年お世話になっています。

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受付は4階なのでエレベータで上がります。 f:id:m_kyoujyu:20161201123455j:plain

受診したのは半日コースです。

問診票と検尿、2日分の検便を渡して受け付け終了。まず、検査着に着替えます。

* 身体測定

 身長171cm、体重67.8kgでした。体重は毎年、新記録を更新しています。

* 血圧測定

 五十肩で右手が上がらず、測定器に腕を突っ込むも激痛が・・・

 後で再検査されました。

* 採血   

 いつも通り、試験管に3本ほど採られました。

* 胸部X線検査

 「右腕を上げて下さい」と言われましたが、「肩が上がらないんです(´・ω・`)」と言って、オラウータンみたいに腕を上げて許して貰いました。

* 心電図

 不整脈とか異常はなかったそうです。

* 腹部エコー

 毎年の事ですが、脂肪肝だと言われました。原因は言われなくても分かってますって!

* 聴力、肺活量、眼底・眼圧検査

 特に異常はありませんでした。

* 胃カメラ

 これが一番嫌い。検査自体は麻酔をかけて貰っているので記憶が無いので良いのですが、その前に喉に麻酔液をスプレーされるのがツライ。辛すぎる!これが無ければ良いのにといつも思います。

 検査が終わったら別室の別途で目が覚めます。いつも麻酔で意識を失う瞬間をとらえようとするのですが、どうやら瞬間的に意識が無くなるようで、「薬をいれます」の次の瞬間が別途の中です。麻酔って本当に怖いね。

* 内科診察・結果説明

 毎年なのですが、やる気のない感じのおざなりな説明。お医者さんも人間ドックなんかやりたくないんだろうなあ、という気持ちがひしひし感じます。まあ、いいんだけどね。

 これで、健診は終了ですが、この病院の人間ドックは終わった後、アロママッサージを受けることができます。足のマッサージをお願いしたのですが、足裏のマッサージが、許して~と言いたいぐらい痛かった。でも、終わった後、足が軽くなったように感じるのは最高です。

 その後、食事が出ます。口にかすかに麻酔が残っていますが、朝食も食べていないし、水も飲んでいないので完食。ごちそうさまでした。

 人間ドックは全部で3時間半でした。時間は短いのですが、精神的にも肉体的にも疲れます。

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 勤務先の補助があるので、支払額はこれだけ。本当は35kぐらいかかるので1/3の値段で受診できました。

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 検査結果は1ヶ月後ぐらいに来るみたいですが、特に異常は無かったようです。

 体が大丈夫そうなので、来年もICT委員会顧問として激務に耐えられそうです。

 でも、だんだんおじいちゃんになって来ているのでICT委員会のみなさん、お願いですから私をいたわって下さい。

 明日の2日目は、これからのICT委員会の競プロ部門をしょって立つ @ringoh72 です。

ICT48誕生ものがたり(未来編)

今回の顧問としての指導方針

ICT委員会顧問として、今回、密かに指導方針を立てた。全てはピュアのパワーアップのためである。

  • るいこに負荷をかける

2月のICTビジネスモデル発見&発表会ではプレゼンの構成上、CTO役のるいこの出番が少なかった。今回のプレゼンではるいこの出番を大幅に増やすことによって、るいこに負荷をかけることにした。かなりのプレッシャーがかかるかも知れないが、これを乗り越える過程でのるいこの成長に期待した。

その結果、るいこがプレゼンを担当するスライドが9枚から16枚に増えた。一方、じゅり氏が17枚から14枚に、まなうぇいが10枚から7枚に減った。スライドの枚数からみるとるいこの担当部分が一番多い。さらに、英語で話すページもあり、るいこの負荷は激増している。

るいこはこの期待に十二分に応えてくれた。この経験が今後、るいこの財産になることを期待している。

  • じゅり氏にリーダとして成長を期待した

ピュアは3人とも、自分の役割をきちんと自覚していて、常に自分ができることを探して仕事をすすめるので、リーダとしては比較的楽かもしれない。そこで、本人は気がついていないかも知れないが、今回、じゅり氏への指示を増やした。リーダとしての成長を促すためである。

また、じゅり氏は雑用仕事を積極的に引き受けた。雑用とは、やらなければいけないが、3人の役割の狭間にある担当が明確になっていない仕事のことである。リーダにとって、雑用仕事を引き受けることは重要である。チームの目的はプロジェクトを成功させること、そのためにはメンバのパフォーマンスを最大化が必須である。そのため、雑用仕事をリーダが行いメンバが目の前の仕事に集中させるのが良い。

今回のプレゼンを通して、じゅり氏はリーダとして一段階成長した。ICT委員会全体を引っ張っていける存在となるよう、今後のさらなる成長を期待する。

  • まなうぇいに英語プレゼンを学ばせる

今回は同時通訳がついていたので、日本語でプレゼンしても良かったが、プレゼン資料は英語にする必要があった。プレゼン資料の英語化はまなうぇいが担当した。

まなうぇいによる翻訳作業はだいぶ苦戦していた。私の妻やY先生の添削が全面的に入っているので、まなうぇいが翻訳した部分かなり変わってしまっているかも知れない。プレゼン資料そのものは日本語で作られたものを翻訳しただけなので、英語プレゼンらしくない作りにはなってしまっているが、今回の経験がこれから役立つに違いない。

将来、自分の考え(これ大事)を英語で発信できるグローバルな人材になるための一歩となったと確信している。

良かったこと

良かったことはたくさんある。

  • ピュアの3人がそれぞれ大きく成長したこと

  • ピュアのプレゼン資料作成力がパワーアップしたこと

  • 大きな舞台でのプレゼンを成功させたこと

  • 普通の学生ではあり得ない貴重な体験ができたこと

  • 高松のうどんが美味しかったこと

  • 栗林公園が予想通り広いことがわかったこと

  • 高松空港にうどん出しの出る蛇口があるのは都市伝説ではなかったこと

反省すべきところ

今回、高松に行く直前、私が登壇することが決まってから、私は自分の事でいっぱいいっぱいになっていた。ピュアの3人を気遣う余裕が全く無くなっていた。私以上にピュアたちはプレッシャーと緊張感で押しつぶされそうになっているはずなのに、私は何もできなかった。それより、ピュアたちの笑顔と気遣いに私の方が救われた。ある意味、顧問として大失敗である。どのような場におかれても、もっとどっしり構えることができるよう人間的にもう一回り大きくならなければと痛感した。

ピュアのこれから

「ピュアの極み乙女、」の活動は(おそらく)ここで休止状態となる。高専プロコンもパソコン甲子園もピュアの3人は別々のチームである。ピュアの活動が再開するとしたら来年の秋以降になる。ピュアのチームワークは最高である。このチームワークが最大の強みである。

ピュアの最大の課題は技術力である。しゅうがくりょーこんぐらい自分たちで実装できる技術力をこれからつけて欲しい。そうすれば、ピュアは最強チームになるだろう。

ICT委員会の顧問としてピュアの活躍に期待したい。

「ピュアの極み乙女、」のブログ

ここまで私からの目線で書いてきたが、ピュアのそれぞれのメンバのブログを合わせて読んで欲しい。


じゅり氏

10riridk0.hatenablog.jp


まなうぇい

manaway1019.hatenablog.com


るいこ

ruuuico.hatenablog.com


おわりに

71日間に及ぶ準備を経て、G7 ICTマルチステークホルダー会議でのプレゼンは無事終わった。

ひとことでいうと、楽しかった!ピュアは次に何を見せてくれるのだろうか。


Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

ICT48誕生ものがたり(高松編)

1日目(本番前日)

6時30分に那覇空港集合。ANA460便で羽田へ、羽田で1時間の乗り換え時間の後、ANA535便で高松入り。高松空港着が12時40分。高松空港にG7 情報通信担当大臣会合の横断幕があり緊張感がいきなりアップした。

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預けておいた荷物を受け取った後、リムジンバスで高松市内へ、ホテルにチェックインし、荷物をおいて昼食。やっぱ、うどんでしょということで、ホテルを出ると商店街もこのとおり、緊張感がさらにアップ。

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この時、午後2時をまわっていたので、うどん屋はどこも閉まっていたが、運良く開いていたのが川福本店。本場の讃岐うどん美味しかった。

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うどんを食べていたら、テレコムサービス協会から電話があった。リハーサルは3時からですが分かっていますかとのこと、この時、既に2時50分。とりあえず謝っておいてから会場に急ぐことにした。うどんを食べる前は曇りだったのが、食べ終わってみると雨が降っている。やはり天気予報通りだ。会場まで徒歩で15分ほどなので、急いで会場へ向かった。5分ほど歩いたところで、うどん屋さんにカメラを忘れたことに気づき取りに戻る。急がなければならないのに痛恨のミス。

会場周辺に近づくとそこらへん中に警官が立っている。想像していたより厳しい警備体制だった。

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会場の建物の周りや中は黒いスーツを来たいかにも私服警官という出で立ちのおじさんであふれ返っていた。プレゼンをするサンポート高松ホール棟4階にある小ホールに向かうが、3階から4階へのエレベータの手前で警備員から制止されIDカードの提示を求められた。そんなもの持っていないので、電話でテレコムサービス協会の担当者を呼び、IDカードをゲット。会場に入るがその前に荷物チェックを受けた。空港の保安検査場にあるX線での荷物チェックだった。警備体制の重々しさに緊張感がさらにアップ。

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プレゼンをする小ホールの舞台裏に案内されたが、ぴりぴりした雰囲気に圧倒されてしまった。正直、2~30分リハーサルに遅れても大丈夫だろうと高をくくっていたのだがそんなのは大間違いだった。15分ほど遅れて大変申し訳ない気持ちでいっぱいだった。正直、私はこの時雰囲気に完全に飲み込まれてしまっていた。本来はピュアの引率として大きく構えていなければいけないのに自分の事だけでいっぱいいっぱいになってしまっていた。顧問失格である。

リハーサルは大体の流れを通したものと、全体を通したものの2回行った。リハーサルが終わって、ICT48認定のパートの台本に修正が入った。ちょっとふざけた要素が入っていたのだが、総務省的にはまずいらしい。それ以外にも、変なこといっていないかのチェックが入ったようだ。それくらい、総務省はピリピリしていた。

リハーサルもなんとか無事終わり、翌日の段取りを確認して会場を後にした。ここで明日プレゼンをすることを考えたら不安でいっぱいだった。私でさえそうなのだから、ピュアたちが感じているプレッシャーはハンパないものだったはずだが、それを気遣う余裕すら無かった。

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私もピュアも精神的に疲れ果て、会場を後にした。事前に見つけておいた会場の建物の1階にある四国ショップ88でお土産を買い。タクシーでホテルに戻った。

ホテルに戻ると18時を過ぎており、夕食の時間なのだが昼食が遅かったことと、現場の雰囲気とリハーサルで精神的に疲れていたので、ホテル近くのあるライオン通り商店街にある茶寮で肉まん、ちまき、しゅうまいを買ってホテルの部屋でみんなで食べた。

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その後、みんなで数回プレゼン練習をしたあと解散。私も部屋の戻って10回ほど練習して(Twitterして)就寝。

プレゼン本番まで残り1日。明日は本番。

2日目(本番当日)

緊張からか5時には目が覚め、一人でひたすら練習。

朝、7時半にホテルの朝食バイキング。さすが!うどん県!朝食バイキングにうどんがあったので早速食べた。

るいこが眠そうである。聞けば、緊張で1時間毎に目がさめてしまってほとんど寝てないという。

プレゼン本番まで残り5時間

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会場には12時前に行けば良いので、朝食後、みんなでプレゼン練習。11時にホテルを出て会場までタクシーで移動した。

プレゼン本番まで残り2時間

プレゼン会場に着いたのが11時20分頃。会場入りのセキュリティチェックでスタッフ側の混乱で手間取ったが会場入りできた。我々はICTマルチステークホルダー会議の登壇者のVIPではなく、また会議を観覧する客でもない、いわば例外的存在なのだからやむを得ないというところか。

会場に入って簡単なスケジュール確認をした後、控え室(第8楽屋)に通された。まなうぇいとるいこが制服に着替え、早速、練習に取りかかった。私含め極度の緊張感に包まれていた。練習の時、冒頭でるいこがミスってしまい、泣き出すほどの緊張感だった。本来なら私がなんとかしないといけないのだが、私も自分のことでいっぱいいっぱいになっていたため、場の雰囲気を変える余裕がなかった。しかし、まなうぇいが一生懸命、緊張を解こうとがんばってくれていた。感謝である。

プレゼン本番まで残り1時間

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発表練習を終え、舞台裏で待機。極度の緊張が走る。三脚とムービーを持参したので、設置のため観客席におりたときに撮った会場の360°写真がこれ。

プレゼン本番まで残り30分

Post from RICOH THETA. #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

発表台本をちらちら見ながら待機しているとあっという間に時間が過ぎた。5分前になり、じゅり氏が舞台の反対袖に移動する。

私は「ピュアの極み乙女、」の足を引っ張らないこと、これだけを強く念じていた。プレゼンは私よりピュアの方が上手い。私がミスればピュアのプレゼンが台無しになってしまる。それだけが心配だった。台本の内容が全然、頭に入ってこない。何度練習しても間違えるし、毎回少しずつ言うことが違う。安定感が全く無い。マイクを握りしめながら自分の台詞を頭の中で何度も繰り返していた。手汗でマイクをがかすかぬれている。

13時5分になった。15分間のプレゼンスタートである。もう逃げられない。MCの前振りが終わり、私の名前が呼ばれた。

その後は怒濤の15分間!

  • 私の修学旅行の説明としゅうがくりょーこんの説明少し詰まったけどなんとかなった

  • あとは頼む。まなうぇいとるいこ

  • るいこの最初の台詞間違えなかった(安心

  • 今回はビデオの音声ちゃんと出た

  • じゅり氏が出てきた

  • まなうぇいがはける

  • じゅり氏とるいこの掛け合いが始まる

  • じゅり氏が少しつっかえたけど、上手く繋いだ

  • まなうぇいの着替えできてるかな

  • まなうぇいが袖で待機している

  • まずい!私の出番が近づいた

  • まなうぇいが出てくる。るいこがはける

  • まなうぇいのプレゼンはいつも安定

  • るいこが出てきた

  • るいこがミス無く言えてる。英語もOK

  • ああ!私の出番だ!

  • 少しミスった。つらい。

  • 終わった拍手もらえた

  • みんなで袖にはけた

  • 沸き上がる安堵感と開放感。緊張が一気に去って行った!

ICT48誕生の瞬間

プレゼントしては成功と言っても良いできだった。楽屋に戻り、服を着替え、お世話になった総務省の人、テレコムサービス協会の担当者に挨拶し、会場を後にした。ピュアも晴れ晴れとした顔をしている。

事前に見つけておいた海のそばにあるおしゃれなイタリアンレストランミケイラでランチ。

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ランチ後はことでんでホテルに戻り。着替えた後、栗林公園へ。

栗林公園広いね~

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ピュアたちは焼きだんごを食べ、アイスを食べ、緊張で押さえつけていた食欲を一気に解放したようだった。

タクシーでホテルにもどった。夕食はホテルの近くにあるカレーうどんで有名な店。20時開店でまなうぇいが開店凸したいというので、19時50分集合にし、それまで2時間余り自室で休憩。集合時間になってもまなうぇいが部屋から出てこない。本人曰く、「忘れてた!」さすが!まなうぇい。

行ったのは饂飩家 五右衛門マツコの知らない世界で紹介された有名な店で我々は開店時間ちょうどに店に着いたのだが、開店前に10名ぐらいならんでいた。

私が注文したのはカレーうどんにちくわ天ぷらのトッピング。とても美味しかった。また来たいと思える店でした。

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るいこは疲れがどっと出たみたいで、ねむいねむいといい半分眠りながらうどんを食べていた。今回のプレゼンで一番多くの台詞を覚え、一番緊張したのは、るいこだと思う。お疲れ様。

あとはホテルに戻り、就寝。

3日目(高松最終日)

気分がまだ高ぶっているためか、緊張感が無くなったためか5時前には目が覚めた。朝食時間は7時半からにしていたので、6時半から空港リムジンバスのバス停の確認がてら散歩に行くことにした。ホテルの近くに高松市立中央公園があるを知っていた。 朝の散歩はとても気持ちがいい。つつじがとても綺麗に咲いていた。

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なんかよく分からないけど、ハゲさんの石像もあった。 f:id:m_kyoujyu:20160430065143j:plain:w300

朝食ではもちろんうどんを食べた。散歩した後の朝食は美味しい。 f:id:m_kyoujyu:20160430073640j:plain:w300

8時45分にホテルチェックアウトし、中央公園前バス停から高松空港へのリムジンバスに乗った。11時30分発のANA1621で帰る ので、空港で1時間半ほど時間がある。この時間を利用してお土産を買った。

高松空港と言えば、うどんだしの出る蛇口。ごちそうさまでした。 f:id:m_kyoujyu:20160430102605j:plain:w300

定刻より少し早めに那覇空港についた。しかし、荷物受け取りのレーンが大混雑。受け取るのに30分以上かかってしまった。

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ということで、事故も無く無事帰沖。那覇空港で解散。プレゼンもうまく行ったし、楽しい3日間でした。


ICT48誕生ものがたり(未来編)に続く

ICT48誕生ものがたり(沖縄編)

プロローグ

2016年4月29日13時5分、香川県高松市にあるサンポート高松のホール棟4階第1小ホールで「ピュアの極み乙女、」のプレゼンが始まった。G7 情報通信大臣会合に併設されたG7 ICTマルチステークホルダー会議内で企画された特別イベントでのプレゼンである。『ICT分野における「女性の起業家精神」の育成プロジェクト発表会』と名付けられた特別イベントはわずか15分間で終了したが、「ピュアの極み乙女、」はこの15分間のために71日間に及ぶ周到な準備を行った。

はじまり

2月16,17日に開催されたビジネスコンテスト「ICTビジネスモデル発見&発表会」で、「ピュアの極み乙女、」が『しゅうがくりょーこん』で総務大臣賞(キャンパス大賞)を受賞した。

このビジネスコンテストはBS-TBSで番組化されることになっており、総務大臣賞を受賞した本校に対して取材があるというのである。今回のビジネスモデルをつくるにあたって、JTB沖縄に大変お世話になっており、そのお礼のための訪問をするつもりだったのだが、その様子を取材したいという。そこで、私はJTB沖縄にアポを取るためのメールを出した。受賞した翌日、2月18日朝6時である。まだ、東京にいた。

全てはこの時から始まった。

プレゼン本番まで残り71日

突然の要請

テレビ取材の日はその後の調整で3月2日に決まった。

取材日も決まり、学年末の成績処理をしていた2月23日電話があった。テレコムサービス協会からだった。「ICTビジネスモデル発見&発表会」の主催団体である。

電話の内容をピュアにLINEで伝えたのがこれ。

4月29,30日に伊勢志摩サミットに先立ち高松で「情報通信大臣会合」が開催されます。その中でICT女子を立ち上げると言うことで、しゅうがくりょーこん(+がいこくじんりょーこん)を各国の情報通信大臣の前でプレゼンして欲しいと言うことです。それからICT48の設立メンバー宣言して欲しいそうです。

外国では修学旅行が無いので、プレゼンの内容を外国人旅行者向けのビジネスモデルに変えて欲しいと言われたが、さすがに全体を作り替えるのは無理。ということで、外国人旅行客を対象にした「がいこくじんりょーこん」の概要を2分追加することで、テレコムサービス協会から了解を得た。これで、3月2日のTV取材でJTB沖縄に訪問したとき、外国人旅行客の現状や課題のヒアリングをすることにし、それを元にビジネスモデルを検討することにし、それに併行する形でじゅり氏が外国人旅行の調査開始した。

プレゼン本番まで残り66日

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TV取材

3月2日10時におもろまち駅で集合、その後JTB沖縄 沖縄支社でBS-TBSの2人のTVクルーと合流した。JTB沖縄ではこれまで貴重なアドバイスを頂いたKさんを訪問し、コンテストの結果の報告とお礼をし、「がいこくじんりょーこん」へのアドバイスを頂いた。貴重な時間を頂き、感謝しかない。

午後は学校に移動し、ピュアの活動の様子の撮影とインタビューがあった。TV取材は17頃終了。ピュアたちは「がいこくじんりょーこん」のビジネスモデル構築のため午後いっぱい真剣に議論していた。この時の議論が「がいこくじんりょーこん」の骨格となる。

プレゼン本番まで残り58日

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プレゼン作成

要求仕様

沖縄高専では春休みと夏休みの終わりに2週間程度、部活合宿を行っている。今年の春合宿は3月21日から31日までの11日間である。ICT委員会では合宿期間中、ビジネスアイデア出し大会、プログラミング勉強会、競技プログラミング勉強会、デザイン勉強会と盛りだくさんの内容で、丸一日部活ができるとは言え、毎日結構忙しい。

この時までにG7での発表に関してテレコムサービス協会(というよりその背後にいる総務省)から下記の要求があった。

  • プレゼン時間は10分
  • チーム名は変えなくて良い(私はチーム名がちょっとアレなので変えたいと提案した)
  • 最後の「お寿司たべた~い」を高松名物に変えて欲しい(うどんしかないでしょ!)
  • プレゼン資料の英語版を作って欲しい
  • プレゼン台本が欲しい

プレゼン完成までの計画を立てた。

  1. 「がいこくじんりょーこん」の検討
  2. プレゼン資料の日本語版の作成(ICTビジネスモデル発見&発表会のプレゼンにの最後に2分程度、「がいこくじんりょーこん」を追加する)
  3. プレゼン台本修正
  4. この段階で発表練習しプレゼン時間を計測。10分になるようプレゼン資料と台本を修正
  5. プレゼン資料の英訳
  6. 英語版プレゼン資料の完成度をあげて完成させる
  7. ひたすら練習あるのみ

プレゼン本番まで残り39日


「がいこくじんりょーこん」の検討

ピュアの3人は合宿中、毎日2~3時間、ICT委員会の合宿スケジュールから抜け、G7のための作業を行った。最初にしなければ行けないのは「がいこくじんりょーこん」のビジネスモデルの検討である。そのため、3人で手分けをして外国人観光客の現状や課題を調査し、それとJTB沖縄のKさんからのアドバイスを元に議論を行った。アイデアがほぼまとまったのが3月23日。この日にプレゼン資料の最初のバージョンが作られた。

プレゼン本番まで残り37日

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日本語版プレゼン資料作成とプレゼン台本づくり

3月23日にプレゼン資料の最初のバージョンを作ってから、プレゼン資料の完成度をだんだん高める作業が始まった。

2月のコンテストから次のような変更をした。

  • 「がいこくじんりょーこん」を加えて10分のプレゼンにするためスライドを4枚削除
  • 冒頭のビデオの背景を首里城から栗林公園に変更(りんちゃん先輩に依頼)
  • プレゼン中のアプリ動画に使用するアプリの英語化(ホワイトハッカーズに依頼)
  • 「がいこくじんりょーこん」のスライドを6枚追加
  • 東京オリンピックの成功に貢献する宣言のスライドを1枚追加
  • 最後のページの「お寿司食べたい」から「うどん食べたい」に変更
  • プレゼン時間が20秒オーバーするのでプレゼン台本のいろいろな所を少しずつ削除し、20秒短縮

ここまでの変更を完成させるためプレゼン資料は27バージョン、プレゼン台本は12バージョン作られた。ここで、ひととおり完成したので、テレコムサービス協会に送付した。4月1日のことである。

プレゼン本番まで残り28日

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プレゼン資料の英訳

プレゼン資料の英訳作業はまなうぇいが中心になって行った。まず、まなうぇいがプレゼン資料全体をによる英訳作業した。3月27日から始め4月2日までにひととおり完了。その後、高校で英語教諭をしておいる私の妻に添削を依頼。さらに、高専の英語教員のY先生に添削をお願いした。

この過程で、私も見過ごしていた大問題が発覚。英語版プレゼン資料の英語フォントの事を考えていなかった。さらに、アプリ名が「ShugakuRyocon」になるため、ロゴデザインのやり直しが必要だった。フォントについてはじゅり氏がフォント探しの長い旅に出てくれて6種類のフォントを探して解決。アプリロゴもじゅり氏ががんばってくれた。

英語版がほぼ完成し、日本語版最終バージョンとともに、テレコムサービス協会(と、その向こうにいる総務省)に送付したのが4月12日。日本語版は4月1日に提出してから更に修正したのでバージョンは27から30あがり、英語版の提出バージョンは47であった。

プレゼン本番まで残り17日

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発表練習

プレゼン資料と台本が完成して、ピュアたちの発表練習が始まった。時間を見つけては放課後、教室で練習をしていた。これまではプレゼン資料が日本語だったので、多少忘れてもスライドを見るとすぐに思い出すことができるが、スライドが英語に変わっているため、忘れた時にとっさに思い出せないところが苦労していたようだ。

プレゼンの内容もじゅり氏とまなうぇいのパートは追加された部分がなく、「がいこくじんりょーこん」のために削っただけなのでそれほど大きな問題は無かったのだが、プレゼンの中でるいこのパートが2分増えた。しかもプレゼンの終盤で東京オリンピックへ貢献をする宣言のスライドがあり、英語で言うことになっている。

We will make a contribution to success of the Tokyo 2020 Olympic and Paralympic Games!

練習中、るいこが一番苦労していた。3人が集まれるときはなんどもなんども練習していた。練習の終盤の4月23日と26日には視聴覚ホールを使い、本番に近い環境での練習を行い完成度を高めていった。しかし、ミス無く全体を通せることがほとんど無い状態だった。

練習終盤の4月26日に「ピュアの極み乙女、」は日刊工業新聞の取材を受けた。起業家甲子園での「しょこらむーす」を取材に来たのだが、G7で発表するということで追加で取材して貰ったものだ。

プレゼン本番まで残り3日

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日刊工業新聞 2016年4月28日

突然の連絡

4月25日にテレコムサービス協会からメールがあった。

1.MCから簡単なチームの紹介とナビゲータの紹介

2.ナビゲータからプレゼン内容のご紹介とプレゼン者を呼んでもらう

3.プレゼン

4.ICT48の授賞式とICT女子の宣伝

5.終了

を考えています。 2のナビと4の授賞式対応をお願いできませんか?

なんと私に登壇要請があった。まさに寝耳に水である。しかも連絡はこれだけで詳細は分からない。2と4の台本が届いたのが4月27日16:13。送られてきた台本はこのままでは表現が堅い。2の部分を急遽、じゅり氏に書き直して貰った。書き直した台本をテレコムサービス協会に送り返したのは18:55だった。そして、4のためにスライド3枚追加するよう、じゅり氏にお願いした。プレゼン資料はバージョン61になっていた。これが最終バージョンになった。

残る2の部分だがここは私一人の部分なので、帰宅する車の中でつくりあげ、車の中で何度も練習し、翌日の早朝に台本化した。

プレゼン本番まで残り2日。明日は高松に出発。

ICT女子募集 台本

正「じゅりまなえるいー!、先生が応募しといたICT48に入ることが決まったぞー!!」

ま「は?なにそれ」

る「そんなの聞いてない~!」

正「ICT48は全国でICTを使って活躍する女性に、もっと活躍の場をつくるICT女子プロジェクトのサポートをする人たちのことだよ」

ピュア「へえ…」

ま「あの、ICT女子プロジェクトってなんですか?」

正「ICT女子プロジェクトは、女性と企業や団体を繋げるプロジェクトのことだよ。このプロジェクトで女性の存在感を高めることによって、女性ならではの新しいビジネスモデルやサービスを創り出していくんだって」

じ「なるほど!地方や日本を元気にできそう!」

る「もしかして、それで儲かったお金でおすしとうどんが食べれるのでは…?」

ピュア「おすしーうどんー!!」

正「まあまあ落ち着いて」

正「ICT48合格通知と一緒にICT女子フォーラム開催のお知らせがきてたんだけど、このとき懇談会があるみたいなので先生が「うどんとおすし出してください」って言っておくよ」

ピュア「やったーすしとうどんー!」

*ここから授与式

正「そうそう、ICT48認定書届いたから渡すね」

*賞状お渡しー

正「(賞状読む)」

*パネルも渡してポーズ

じ「ヤッター!これからICT48として頑張っていこうね!」

じ「ということで、私たちも女性の活躍の場が増えるように頑張っていきます! 会場にいらっしゃる方、お知り合い、ICT女子、ICT48になってみたいなあと思ってるあなた!ぜひ応募してください!」

じ「他にもICT女子を応援するパートナーズも募集しています!そしてみなさんでうどんとおすしを食べましょう」

*なにかポーズ


ICT48誕生ものがたり(高松編)に続く